ピッシーのメモ帳

気になった情報の保管庫

NW-ZX707を約半年使った感想

NW-ZX707とは、ソニーが発売しているやや高価格帯のウォークマンのこと。

www.sony.jp

最近は音楽を聴くのに専用機を買う人は減っていると思うが、私はいまだにウォークマンを購入している。購入してから約半年が経過したので、使った感想を簡単に書く。

ZXシリーズを選んだ理由

ウォークマンには複数の機種があり、一番安いSシリーズ、中価格帯のAシリーズ、やや高価格帯のZXシリーズ、高価格帯のWM1シリーズがある。私が購入したNW-ZX707というのはZXシリーズの機種になる。なお、Sシリーズ以外の機種ではOSにAndroidが採用されている。以下、私がこの機種を選んだ理由を簡単に書く。

4.4mmのヘッドホンジャック

一般的なイヤホンで使用されているヘッドホンジャックは3.5mmだが、4.4mmのヘッドホンジャックというのはバランス接続用として使われることが多い。

バランス接続については、ソニーの製品ページでは以下のように解説されている。

バランス出力では左右の音を完全に分離し、グラウンドを介さずに音の信号を出力可能。ステレオ感に悪影響を与えるクロストーク(左右の信号の混信)を限りなく低減し、ノイズの少ない低歪で繊細なサウンドを再現します。

私は同じZXシリーズであるNW-ZX300という機種を使っており、MDR-1AM2というヘッドホン*1で4.4mmのヘッドホンジャックを使ってきた。なので、できれば同じイヤホンジャックが使える機種がいいなと思っていた。4.4mmのヘッドホンジャックが付属しているウォークマンとなると、ZXシリーズかWM1シリーズのどちらかになる。

実物を見ると、WM1シリーズはかなり重い上に値段も高い。ZXシリーズでも約10万円となかなかいい値段がするが、最近のスマートフォンでも同じぐらい値段がするのでぎりぎり許容範囲内かなと思った。…それにしても最近のスマートフォンは本当に値段が高くなった。

画面のサイズ

「音楽専用機」というからには音質も重要だけど、操作性やサイズ感も重要だと考えている。

WM1シリーズは重すぎるので論外として、持ち運びやすさという点ではAシリーズも候補にあった。しかし、実物を操作すると画面サイズが3.6型というのは私にはかなり小さいと感じた。その点、やや画面サイズの大きいNW-ZX707の方が操作しやすいと思った。

使った感想

音質

音質は全体的に満足している。私は「音質がいい」というのは音がクリアで聞きやすいという意味なのかなと思っている。

以前と同じく4.4mmのヘッドホンジャックで曲を聴いているが、前機種のNW-ZX300と比べて音の傾向はほぼ変わらないがやや音場が広くなった気がする。音質について説明するのは難しいが、4.4mmのヘッドホンジャックを使う分には買って後悔しない程度だと思う。

なお、無線イヤホンでは音質の良し悪しはイヤホン側に依存するので、この機種にしたからといって音質が変わるとは限らないので注意。*2

操作性

思っていたよりアプリやAndroidの操作性は悪くない。以前使っていたNW-ZX300よりも、画面サイズが大きくなったことで操作がしやすくなった。しかし、タッチパネルの問題か時々動作が引っかかることがある。さすがにその辺はiPhoneと比べるのは酷か。

バッテリー

ちょっと容量が少ないように感じる。私の使い方だと1週間に1回程度フル充電しているが、個人的には2週間程度は持ってほしかった。機内モードをオンにして音楽を再生していなくても、1日で10%程度バッテリー残量が減っている。

私は今のところウォークマンではストリーミング配信サービスを使っていないが、使っていたらもっと持たなかっただろう。おそらく、これ以上バッテリー容量を増やすと本体サイズも大きくなるので限界だったのかもしれないが…。

おわりに

全体的に買って満足している。

*1:約3万円程度で発売されていたヘッドホン。ケーブルが交換できる仕様で、3.5mmのヘッドホン端子のケーブルと4.4mmのヘッドホン端子のケーブルが付属していた。2022年に生産終了した。

*2:無線イヤホンの場合、音質は使用しているコーデックの影響が大きい。コーデックにSBCやAACを使っているのであれば、LDACやaptXに変えた方が音質がクリアになる。ただし、イヤホンごとに対応しているコーデックが異なるので注意。