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Windows11 24H2をインストールしたメモ

Windows11 24H2をインストールしたので、簡単にまとめる。

 

新機能

バージョン24H2の新機能については、以下の記事が分かりやすい。

pc.watch.impress.co.jp

一応、マイクロソフト公式ページの情報も掲載する。

support.microsoft.com

以下、リンク先本文より引用。

  • Copilot+ PC 専用機能:
    • ライブ キャプション
    • ペイントのコクリエーター
    • Windows Studio の効果
    • 自動スーパー解像度
    • イメージのImage Creatorとリスタイル
  • Wi-Fi 7 サポート
  • ® Bluetooth 補助的な聴覚デバイスのサポートのための LE オーディオ拡張機能
  • システム トレイ & タスク バーの機能強化
  • より合理化されたエクスプローラー
  • PC のスマート電源管理
  • QR コードを使用して Wi-Fi ネットワークを結合して共有する
  • Wi-Fi ネットワーク アクセスのプライバシー制御の強化
  • Microsoft Teamsでの簡単なアカウント管理と通知
  • デバイス間での音声Clarityの拡張
  • Sudo for Windows: Windows のコマンド ライン効率を高める
  • リモート デスクトップ: 強化された接続とアクセシビリティ

インストール方法

バージョン24H2がインストールできる状態になると、Windows Updateに以下のような画面が表示される。「ダウンロードとインストール」ボタンを押すことで、バージョン24H2のダウンロードが開始する。

ダウンロード中の状態であれば、「ダウンロードとインストール」ボタンの処理を中断できる。中断するには、更新の一時停止から「一週間一時停止する」ボタンを押す。

ただし、ダウンロードの状況によっては停止できないこともあるので注意。

インストールにかかった時間

以下の環境でインストール完了までにかかった時間を掲載する。

スペック

  • CPU:Core i7 12700H
  • メモリ:32GB
  • ストレージ:SSD (NVMe)

所要時間

  • ダウンロードとインストール:約1時間25分
  • 更新プログラムの構成(再起動~デスクトップの表示まで):約30分

更新完了まで約2時間かかった。所要時間は通信状況やその他の要因によって前後するので、あくまで参考として見ていただければ。

インストールに時間がかかった理由

バージョン24H2はイネーブルメントパッケージ*1では提供されず、インストール時にOSのスワップと呼ばれるほどの大規模な更新処理を行っている。そのため、完了までに時間がかかった。

イネーブルメントパッケージとは

近年の大型アップデートでは、イネーブルメントパッケージという仕組みが採用されていた。

少し古い記事だが、イネーブルメントパッケージについて以下の記事に解説がある。

www.sbbit.jp

簡単に言えば、毎月のWindowsUpdateで次の大型アップデートに必要な更新プログラムをあらかじめインストールし、大型アップデートではインストール済の更新プログラムを有効化する処理を行う仕組みのこと。これまでの大型アップデートでは、毎月の更新プログラムをきちんと適用していれば最小限の処理で更新が完了していた。*2

しかし、バージョン24H2では「イネーブルメントパッケージはない」と明記されている。

blogs.windows.com

以下、リンク先本文より引用。

このリリースのイネーブルメント パッケージはありますか?

Windows 11 バージョン 24H2 は、OS の完全なスワップが必要なため、サービシング技術を使用して展開することはできません。また、バージョン24H2に更新するには、Windows 11、バージョン23H2または22H2を実行しているデバイスに、2024年5月の非セキュリティプレビュー更新プログラムがインストールされている必要があります。

OSのスワップとは

「OSのスワップって何だ?」と思って調べてみたら、以下の記事で簡単に触れられていた。

www.itmedia.co.jp

以下、リンク先本文より引用。

例えば、Windows Centralのザック・ボーデン氏は24H2のアップデート方式を「OS Swap Update」と呼んでいるが、実質的にWindows 11の従来のファイルの多くを比較的丸ごと入れ替えるレベルのアップデートになるとみられる。

リンク先は英語のページだが、「OS Swap Update」について記載されている箇所を引用。

A new release of the Windows platform means the update will be installed using the "OS swap" method. An OS swap update is one that is applied by replacing the entire OS with a newer version. This is different from version 23H2, which was applied by servicing the existing OS install. This is only possible when the platform release doesn't change between versions.

OSのスワップとは、「OS全体のファイルを入れ替えるような大規模な更新をする」という解釈でいいのだろうか。どうりで時間がかかるわけで…。

おわりに

事前にバージョン24H2のインストールは時間がかかると聞いていたが、まさか2時間近くかかるとは思っていなかった。バージョン24H2について調べてみて、「OS全体のファイルを入れ替えるような大規模な更新」をするのであれば確かに時間がかかるなと思った。

なので、バージョン24H2は時間に余裕があるときにインストールすることをおすすめする。

余談

とりあえずWindowsUpdateに出てきたのでバージョン24H2をインストールしてみたが、今のところ大きな不具合は確認していない。不具合に気づいていないだけかもしれないが…。

*1:有効化パッケージとも呼ばれている。

*2:直近では、バージョン23H2はイネーブルメントパッケージとして提供された。