ピッシーのメモ帳

気になった情報の保管庫

どうやってパソコンに詳しくなっていったか

私は情シスの仕事を担当してもう少しで10年になるが、よく「パソコンに詳しいから情シスやってるんだよね」と言われることがある。そもそも「パソコンに詳しい」ってどういうことを意味するのだろう。「ある程度パソコンの操作やIT用語を知っている」ぐらいの意味だろうか。

情シスの仕事を担当したての頃は、基本情報技術者を持っていた私でもパソコンについて知らないことは多かった。普通の人から見れば十分詳しいと言われるだろうが、今でも知らないことは多いと感じている。そんな私が、どうやってパソコンに詳しくなっていったかを簡単に書く。

パソコンに関するトラブルを対処した

情シスの仕事をやってて多いのが、「ネットワークにつながらない」や「OSが起動しない」といったトラブルについての問い合わせ。パソコンが正常に使えないと仕事にならないので、なんとかして解決する必要がある。このとき、「私はパソコンについて詳しくないので自分でなんとかしてください」とかいう情シスはいないと思う。多分。

パソコンのトラブルは、ハードウェアが原因の物理的な障害とソフトウェアが原因の論理的な障害がある。そのため、いろいろと試行錯誤してまずはどちらの障害なのかを切り分ける必要がある。仕事である以上、「分からないので対応しません」は通用しない。なので、分からないことでも必死に調べたり試したりして試行錯誤した。*1

このように、私は仕事ではあるが自然とパソコンについて勉強しなければならない機会があった。ある意味必要に迫られて覚えていった感じか。

調べたり試したことを記録した

いろいろ調べても、そのときは覚えていても後でほとんど忘れてしまう。当たり前だが、忘れてしまうと知識として定着しない。なので、私はトラブル発生時に行った確認事項や対処方法、原因をノートや電子データに記録した。

それだけでなく、「なぜこの原因でトラブルが発生したのか」「このトラブルを解決するにはどういった知識が必要なのか」など少し掘り下げて自分なりにまとめた。曖昧になっていた知識を自分の中で飲み込んで理解し、今後同じようなトラブルが起きてもすぐに対応できるようにした。

ネットワークスペシャリストを取得した

私は以前からネットワークに興味があったので、応用情報技術者試験に合格したタイミングでネットワークスペシャリストの勉強を始めた。これがなかなか難航して、途中のコロナ禍での試験中止があったが3回目の受験でようやく合格した。

高度試験ともなると必要とされる知識量が膨大だが、本を読んだだけでは全然イメージがつかめない。なので、パケットのイメージをつかむためにWiresharkでパケットキャプチャを行ってみた。この経験が、特にネットワーク関係のトラブルの調査に役立っている。

おわりに

情シスはパソコンに詳しい人たちだと思われがちだが、私は単にその会社でIT関係を担当している人たちに過ぎないと考えている。とはいえ、この仕事はいわゆる「パソコンの大先生」的なポジションになりやすいだろう。というか嫌でもそうならざるを得ないんだが…。

仕事以外では、資格の取得というのも一つの手段だと思う。私はネットワークスペシャリスト試験の勉強で、より深くネットワークについて知ることができた。なので、興味のある資格の勉強をしてみるのもいいかもしれない。

*1:どうしても解決できない場合は代替案を提示した。それでなんとかなることも多かった。