Windows11で.NET Framework 3.5をオフラインでインストールする方法を簡単に紹介する。なお、以下の手順はWindows11バージョン25H2で行った。
手順
Windows11のISOファイルを取得
以下のサイトからWindowsメディア作成ツールをダウンロードし、画面に従ってWindows11のISOイメージファイルをダウンロードする。なお、2025年12月時点の情報なので今後のサイト更新やツールのアップデートで画面や操作が変わる可能性がある。

ダウンロードしたファイルを実行するライセンス条項が表示されるので、「同意する」を押す。

言語とエディションの選択画面が表示されるので、「次へ」を押す。

使用するメディアに「ISOファイル」を選択し、次へを押して保存場所を指定する。

しばらく待つと、ダウンロードが完了する。
ISOファイルをマウント
Windowsメディア作成ツールでダウンロードしたISOイメージファイルを右クリックし、「マウント」を押す。

マウントされると、以下のようにエクスプローラーではDVDドライブとして認識される。(今回はFドライブとして認識)

DISM実行
ターミナルを管理者権限で開き、以下のコマンドを入力する。
DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3 /All /LimitAccess /Source:F:\sources\sxs
/sourceのドライブレターには、先ほどエクスプローラーで確認したドライブレターを指定する。今回の場合は、マウントしたISOファイルはFドライブとして認識しているので/Source:F:\sources\sxsと指定した。
実行すると、以下のような画面が表示される。
C:\> DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3 /All /LimitAccess /Source:F:\sources\sxs
展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.26100.5074
イメージのバージョン: 10.0.26200.7462
機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。
「操作は正常に完了しました」と表示されれば、インストール完了。
補足
DISMコマンドのオプション
先ほどのDISMコマンドを見て「オフラインでインストールするのに/Onlineは変だな」と思った方は鋭い。実は、DISMコマンドの/Onlineは「インターネットに接続する」という意味ではない。
以下の公式ページで、DISMコマンドのオプションについて解説がある。
以下、リンク先本文より引用。
/Online
現在実行中のオペレーティング システムに対して操作が行われることを指定します。
上記の通り、/Onlineとは「実行中のWindowsに対して操作を行う」ことを意味する。なので、オフラインでインストール場合でもこのオプションは必要。
ついでなので、他のオプションについても簡単に解説する。
- /Enable-Feature:イメージ内の特定の機能を有効化する。/FeatureNameと一緒に使用する。
- /All:/Enable-Featureで指定した機能をすべて有効化する。
- /LimitAccess:機能を有効化する際、Windows Updateを使用しない。
- /Source:使用するWindowsイメージファイルの場所を指定する。
詳細については、以下の公式ページを参照。
インストールに失敗する場合
DISMコマンドで、以下のようなエラーが出てインストールに失敗することがある。
C:\> DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3 /All /LimitAccess /Source:F:\sources\sxs
展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.22621.2792
イメージのバージョン: 10.0.22631.6199
機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
エラー: 0x800f081f
ソース ファイルが見つかりませんでした。
機能の復元に必要なファイルの場所を指定するには、"Source" オプションを使用してください。ソースの場所の指定方法の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=243077 を参照してください。
DISM ログ ファイルは C:\Windows\Logs\DISM\dism.log にあります
このエラーが出た場合は、以下の点を確認する。
- ISOファイルがマウントされているか
- ドライブレターが間違っていないか
- 実行中のWindows11とISOファイルのWindows11のバージョンが合っているか
メディア作成ツールを使ってISOファイルをダウンロードすると、基本的には最新バージョンのWindows11がダウンロードされる。なので、例えば実行中のWindows11のバージョンが24H2でダウンロードしたバージョンが25H2だと、上記のエラーが出る。なので、実行中のWindows11のバージョンは最新にする必要がある。
おわりに
.NET Framework 3.5は「Windowsの機能の有効化または無効化」からインストールするのが最も簡単だが、なぜかインストールに時間がかかることがある。古いソフトで需要が減ってきているので、Microsoft側でダウンロードサーバの帯域を狭めているのだろうか。
個人的には.NET Framework 3.5はもう古いのであまりインストールしたくないが、たまに3.5でしか動作しないソフトもあったりするので悩ましいところ。
また、.NET Frameworkの略し方は人それぞれで、私の周りには「.NET」と呼ぶ人もいれば「フレームワーク」と呼ぶ人もいる。私としては、「.NET」だと.NET Coreのことかな?と思ってしまうし、「フレームワーク」だといろいろありすぎて何のフレームワークなのか分からない。何かいい略し方があるのだろうか。
参考
この記事の内容は、以下のページを参考にした。














