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いつの間にかストアアプリ版のSysinternals Suiteがリリースされていた

Sysinternals Suiteとは、簡単に言えばマイクロソフト公式の便利ツール集のこと。これまでSysinternals Suiteは公式サイトからZIPファイルで提供されていた。

learn.microsoft.com

Sysinternals Suiteには、大きく分けてGUI上で実行するツールとコマンドライン上で実行するツールがある。例えば、私はGUIのツールはProcess Explorer*1、コマンドラインのツールはPsPing*2を使うことが多い。

私は知らなかったが、どうやら2021年頃からストアアプリ版が配信されるようになっていたみたい。

forest.watch.impress.co.jp

Microsoftストアだけでなく、winget*3からもインストールできるようになっていたとは…。Microsoftストアで「Sysinternals Suite」と検索してみると確かに配信されていたので、さっそく入れてみた。

ご丁寧に今風のモダンなアイコンが設定されている。…ところでこのアイコンって何を意味しているのだろうか。

Sysinternals Suiteはずいぶん昔からあるツールで、元々はWinternals Softwareというマイクロソフトとは異なる会社で開発されていた。詳細については以下の記事が詳しい。

japan.cnet.com

ストアアプリ版の利点

GUIのツール群がスタートメニューに登録済み

Process ExplorerやDiskViewといったGUIのツール群が、すでにスタートメニューに登録されている。これまではZIPファイルでの提供だったので、少しだけアクセスしやすくなった。

PATH環境変数の変更が不要

これまでは、コマンドラインからすぐにツールを呼び出すにはPATH環境変数を修正してSysinternals Suiteを展開したフォルダのパスを追記する必要があった。ユーザーの環境変数PATHにはすでにストアアプリのパス「%USERPROFILE%\AppData\Local\Microsoft\WindowsApps」が登録されているため、ストアアプリ版のSysinternals Suiteではこの作業が不要になっている。

地味だけど、この登録作業が不要なのは楽。

自動的に最新版に更新される(はず)

Sysinternals Suiteは地味にツールが更新されることがあり、例えばSysmonというツールは2024年7月にバージョン15.15が公開されている。私はまだインストールしたばかりなので試してはいないが、ストアアプリなのでMicrosoftストアに最新版が公開されると自動的に更新される(はず)。

おわりに

Sysinternals Suiteは古くからあるツールだが、ストアアプリ版がリリースされているとは知らなかった。ということは、これからも多少のメンテナンスが行われるということだろうか。

*1:タスクマネージャの高機能版。

*2:ping.exeの高機能版。Pingとは違い、ポート番号を指定することでTCPポートの疎通も確認できる。

*3:コマンドライン上でWindowsアプリをインストールするためのツール。パッケージマネージャ。